ホーム

Mフォーラムは、不安が強めの人、または不安障害を抱えた人が「みんなで回復を目指す」という団体です。

主な活動は、下記のとおりです。(※2022年8月上旬より、テスト稼働開始

  • グループでの交流活動
  • グループで行う回復トレーニング
  • アンケート調査

不安障害が長期化している患者さんの場合、うつ病などの気分障害も併発していることが多いため、気分障害のかたも対象です。

不安障害は、一人で回復させるのはとても困難なので、「長期間にわたって回復傾向にない」というかたは、ぜひご参加ください。

参加者全員が「お互いをサポートする」というスタイルです。

不安を抱えやすい人はどうすればいいのか?

結論から述べますと、「対応能力を上げる」ことです。

ある医療関係の書籍に、「不安の強さの式」(「不安の公式」と呼ぶことにしましょう)が載っていましたので、ご紹介します。

不安の強さ = (起こる見込みの知覚 × 起こった時の恐ろしさの知覚)/ (対応能力の知覚 + 援助の知覚)

ここでは、不安の強さには「4つの要因」が関係していることを覚えておいてください。

  • 起こる見込みの知覚
  • 起こった時の恐ろしさの知覚
  • 対応能力の知覚
  • 援助の知覚

不安障害に分類される疾患はいくつかありますが、この公式(4つの要素)で、「病気の特徴」を説明することできます。

例をいくつかあげますと、全般性不安障害患者は、「起こる見込みの知覚」がとても大きくなっていると考えられます。パニック障害患者であれば、「怒った時の恐ろしさの知覚」がとてつもなく大きくなっていることでしょう。強迫性障害患者は、おそらく、「不安に対する対応のしかた(対応能力)」に問題があります。毒親被害者の場合、激しくはないものの、「4つの要因」のすべてが「良くない方向」に振れていると考えられます。

このように、不安障害といっても、それぞれの疾患ごとに、特徴は異なっています。

しかし、不安を抱えやすい人全員に共通していることもあります。それは、「対応能力の知覚が小さい」ということです。

もし、「不安の公式」の「分母の要因」である「対応能力の知覚」を向上させることができれば、どの不安障害であっても、不安の大きさは小さくすることができます。

「対応能力の知覚をあげるにはどうすればいいのか?」ということですが、当然ながら、そのためには、勉強して「対応能力」を向上させなくてはなりません。

最初は、自分に該当しそうな疾患に関する本を最低3冊読むことからスタートするのがいいと思います。知らない分野(新しい分野)に挑戦するとき、本を3冊読んでスタートしたかどうかで、成功率は大きく異なってくると思います。不安障害の治療は、対応を間違ってしまうと年単位で回復が遅れることがありますので、そうならないようにする必要があります。

また、一人でなんとかしようとするのは、あまりいい対応ではありません。不安障害の回復過程では、グループワーク(グループでのトレーニング)が必要になる局面は多々あると思います。そのため、Mフォーラムでは「グループワークの場」を提供しています。

グループワークを行うと、「対応能力」が向上するだけでなく、仲間や理解者を得ることもできます。

不安障害を患ってしまうと、人づきあいが億劫(おっくう)に感じることもあるかと思います。しかし、もし、「一人での回復は難しい」と判断しているのであれば、ぜひ、Mフォーラムのグループワークに参加してみてください。