こんにちは。調剤薬局に勤務する薬剤師のKODAMAです。
先日、インフルエンザ治療薬の処方箋を受け付けました。インフルエンザの流行は、一般的には11月から12月に始まって3月まで続くと言われていますが、患者の出始めは9月下旬くらいです。現在、沖縄県ではインフルエンザの警報が発令され、宮崎県でも例年の基準を上回っているそうです。免疫力が低下している方は気を付けてくださいね。
先日受け付けた処方箋の内容は、昨年発売された「ゾフルーザ」で、1回服用するだけで効果が得られる画期的な薬です。 治療効果は、他のインフルエンザ治療薬同様、病気にかかっている期間が1~2日短縮するといわれています。
飲み方は1回2錠を服用するだけです。しかし、体重が80kg以上の人は4錠になります。インフルエンザで受診した場合、体重を聞かれる可能性がありますが、それはこの薬を処方する際に薬の量を検討する必要がある為です。また、薬をもらったら早めに服用してください。空腹時でも構いません。早期治療が重要です。発症後48時間以上が経過していると、服用しても有効性があると裏付けるデータは得られていないそうです。
また、早めの予防接種も有効です。発症率が下がりますし、感染したとしても重症化を防ぐことに繋がります。予防接種を受けてから抗体ができるまで約2週間かかり、効果は5カ月ほど持続すると言われていますので、インフルエンザが流行する前の準備として予防接種を受けてみてはいかがでしょうか。