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ベルソムラの特徴

こんばんは。薬剤師(調剤薬局勤務)のKODAMAです。

先日に引き続き、ベルソムラのお話です。

ベルソムラは、従来の睡眠薬とは異なる作用をする睡眠薬で、2014年に世界に先駆けて日本で初めて発売されました。

従来の睡眠薬は脳の神経を鎮めることで眠りを誘いますが、ベルソムラは脳の過剰な覚醒状態を抑えることで眠りを誘います。したがいまして、理論上ではベルソムラを使うと効果も副作用もマイルドになり、自然に近い睡眠がとれるようになると思います。

ベルソムラは、効果が早く出る上に効果の持続時間も6~8時間と長いので、入眠障害にも中途覚醒にも効果があります。また、従来の睡眠薬にある「ふらつき」や「記憶障害」といった副作用があまりなく、「耐性」や「依存性」といった問題も起きにくいとされています。そのため、不眠症の治療薬として非常に注目されています。

次回は、ベルソムラの注意点についてお話をする予定です。

ベルソムラの動向

みなさん、こんにちは。調剤薬局に勤務している薬剤師のKODAMAです。

ここ数年、レンドルミンやデパスを睡眠薬として利用している患者さんがベルソムラに切り替えるケースが増えてきました。ある患者さんにきくと「将来認知症のリスクが上がるから、ベルソムラを飲んでみてほしい」ということを担当医に言われたそうです。今後はベンゾジアゼピン系薬剤からベルソムラへの切り替えは加速しそうです。

ベンゾジアゼピン系薬剤の認知症への影響に関する研究は数多くあると言われています。しかし、まだ統一見解は得られていないようで、どの程度ベンゾジアゼピン系薬剤が認知症に影響するのかは正確にはわかっていません。

2014年に誕生したベルソムラは、従来の睡眠薬とは作用する仕組みが異なります。比較的新しいお薬なので、長期間服用した場合の影響はわかっていませんが、次回で作用する仕組みを述べたいと思います。