月別アーカイブ: 2019年8月

カウンセリングとは何か

みなさん、初めまして臨床心理士の早田です。
私にとっては、初めての記事になりますが、「カウンセリングとは何か?」ということについて簡単に書きたいと思います。

カウンセリングと混同されやすいのは、相談です。仕事や恋愛などで相談したことがない人はいないのではないでしょうか。
さて、カウンセリングと相談のいちばんの違いは、「枠があるか」です。カウンセリングでは、場所、時間、料金といった構造があります。
この構造があることで、カウンセラー(話を聞く人)もクライエント(話をする人)も安心してカウンセリングを行うことができます。
例えば、クライエントにとっては隔週火曜日の17時からはこころまりもでのカウンセリングだとなっていた場合、定期的に同じテーマで話を進めることができます。これが枠があるということです。

一般的な相談では、こうはいきません。職場での人間関係や友人などと枠を設けて同じテーマで話すことは難しいと思います。
そのため、カウンセリングでは枠を設けて、安心した雰囲気の中で話をすることが、治療的な効果につながるとされています。

友人と語り合う!

精神保健福祉士のsoraです。

今日は久々に友人とランチでした!

いろいろなことを遠慮なくお互いに話しました。そういう時間は人には必要です。自分の気持ちを吐き出してもよい。それは必ずわかってくれる人がいる。私はなるべく自分の気持ちを素直に話すことを心がけています。そうなるためには、他者へのおもいやりと信頼が大切だと考えます。

ほっとできる場で、みなさんも語りませんか?

メンタライゼーション

みなさんこんにちは。
東京福祉大学4年の間野かなです。

最近読んだ本で、「メンタライゼーションでガイドする 外傷育ちの克服」というものがあります。

メンタライゼーションでガイドする 外傷育ちの克服/崔 炯仁

私は被虐待経験があり、どうしても自分で解決できない問題(親との分離など)を抱えたままだったので、この本と出合ってよかったなと思います。

児童養護施設や児童相談所など、子どもの試し行動に困っている方も多いかと思います。

なぜそれをするのか、また支援する目的を一緒に確認しながら、決められた枠で行うこと、次回まで不安を抱えておける力を育てるなど、支援する側としても、自分を振り返ってみても、とても勉強になりました。
(メンタライゼーションに関しては、研究会や研修などが開かれているようです)

上がったり下がったりしながらも、今よりよくなるという気持ちを持つことと、それをそっと支援していく体制が必要なのかなと、個人的には思います。

精神保健福祉施設で感じたこと

ほとんどの福祉施設に言えることですが、「最小人数」でまわしすぎているように感じます。どこもスタッフ不足で、従業員は忙しそうです。

精神障害者の方をサポートする上で精神保健福祉士が忙しそうにしていると、利用者さんは「社会復帰したくない」と強く意識してしまうと思います。反対に精神保健福祉士が楽しそうに仕事をしていると、「私も早く社会復帰してみたいな」と感じてくれると思います。

一般企業の場合、最小人数でまわすことは重要かもしれません。しかし、福祉でそれをやってしまうと、最終的には「利用者さんの人権の低下」という形で跳ね返ってしまいます。児童相談所で、問題のある家庭に子どもを帰してしまう事例は、こうしたことから起きていると考えられます。

私たちの存在

精神保健福祉士のsoraです。

私たちは、心理や精神保健福祉、社会福祉、薬学等々、それぞれの専門性をもち仕事をしたり、日々学んでいます。私たち、それぞれの支援者は、当事者(クライエント)の方の人生の一場面に、いわば縁あって、遭遇した黒子のような存在です。悩みが少しでも解消されて『まっいいか!』と思えるお手伝をする黒子と思っています。そして、人生の主役である貴方は、いつの日か黒子がいなくても、またいつものように、物語が動き出します。

これまでの人生を認め、赦し、また新たな人生をより良く生きるためのお手伝いさせてもらう用意が、ここにはあると私は考えます。

ストレスコーピング

みなさん、こんにちは。
東京福祉大学4年の間野かなです。

以前、認知行動療法の講座(受ける方)に通っていたときの話です。

 私たちは、何にかストレスを感じたときに、苦痛を和らげようとしたり、ストレスの元になっているものを解消させようとしたり、と何かしらの対処をしています。その対処のことをコーピング(ストレス対処法)といいます。

 認知的コーピングには、原因を探る、過ぎたことは忘れて次にすることを考えてみる、適応的な思考を考えてみる、などになります。
  行動のコーピングは、買い物をする、ペットと遊ぶ、ストレッチをする、話を聞いてもらう、趣味にいそしむ、などになります。

グループワークで、参加者の方とつらい時何する?と話し、スーパー銭湯に行ったり、海を見に行ったりと、いろいろな意見が出て、私もやってみようと思えるものも多くありました。

つらい時に、何か選択肢が多くあるほうが、余裕ができていいなと思いました。
みなさんは何をしますか?

STAN GETZ / JOAO GILBERTO

私は、寝る前にボサノヴァを流すことにしています。

ベルソムラの特徴

こんばんは。薬剤師(調剤薬局勤務)のKODAMAです。

先日に引き続き、ベルソムラのお話です。

ベルソムラは、従来の睡眠薬とは異なる作用をする睡眠薬で、2014年に世界に先駆けて日本で初めて発売されました。

従来の睡眠薬は脳の神経を鎮めることで眠りを誘いますが、ベルソムラは脳の過剰な覚醒状態を抑えることで眠りを誘います。したがいまして、理論上ではベルソムラを使うと効果も副作用もマイルドになり、自然に近い睡眠がとれるようになると思います。

ベルソムラは、効果が早く出る上に効果の持続時間も6~8時間と長いので、入眠障害にも中途覚醒にも効果があります。また、従来の睡眠薬にある「ふらつき」や「記憶障害」といった副作用があまりなく、「耐性」や「依存性」といった問題も起きにくいとされています。そのため、不眠症の治療薬として非常に注目されています。

次回は、ベルソムラの注意点についてお話をする予定です。

みんな違うということ

精神保健福祉士のsoraです。

人はそれぞれ生まれ育った環境が違います。教えられてきた価値観も違います。どちらが正しいかを議論しても、答えなどでません。おそらくどちらも正しいのでしょう。そんな揉め事は不要というものです。価値観をぶつけ合うことは大切です。でも、それは中身で議論していく。個人の攻撃はしない。世の中に求められているのは、まずは無条件に他者を認めることだと思います。そこがスタートラインだと思います。

トラウマと社会不安障害

みなさん、はじめまして!

東京福祉大学4年の間野かなです。
社会不安障害の罹患経験もあり、ピアサポーターとして関わることができればと思っています。

私は20年近く精神科に通っています。
私の場合は、虐待やいじめのトラウマが社会不安障害につながっていたことがわかりました。


「身体はトラウマを記憶する」
 ベッセル・ヴァン・デア・コーク著

「多重迷走理論とは」https://pomupomu.info/tajyumeisou/

上記が自分を知るという意味で、とても勉強になりました。

今は、練習の場としてのSST(ソーシャルスキルトレーニング)(私も行きたいです)や、少しづつ慣らしていく曝露療法など、様々なトレーニングがあります。
自分に合ったものを選んでいくことができるといいなと思います。