月別アーカイブ: 2019年8月

セラピストの3条件で何が最も大切か

みなさん、こんにちは臨床心理士の早田です。

本日も、前回の記事の続きを書いていこうと思います。

今日のテーマは「セラピストの3条件で何が最も大切か」について。

 ロジャーズは、③純粋性が最も大事であるとしています。

 ①・②と③は矛盾しているように感じられるかもしれませんが、

 ①・②の態度を保ちつつ、セラピストが自身を見失わずにいることで、クライエントが気付けなかったような部分に気づき、クライエントにそれとなく伝え返すことで、新たな気づきが生まれることもあります。

 このようなことから、ロジャーズは純粋性が最も大事であるとしているのでしょう。

 私も来談者中心療法は、心理療法の基本ですのでより技能を向上させたいと思っているのですが、小手先の技能ではないだけに難しさを感じています。

 カウンセリングの1回1回を大切に、学びながら技能を向上させたいと考えています。

『助けて!』と言えますか?

soraです!

希求行動なんて、言われます。困ったことがあったとき、辛いことがあったとき、誰かに救いを求めること。世の中で、奨励されますが、あなたはできますか?私は「いつもいつもはできない!」という答えになると思います。だって、みんなも大変そう。助けを求めたところで、誰も助けてくれない。それに、助けて!ってまるで、降参しているみたいで、人に弱味を見せるのって、すごく勇気のいることだと思うのです。『助けてと言えるよ!』と、自信を持って言える人は尊敬します。でも、できない人の方が多いのではないでしょうか?

私が尊敬している松本俊彦さん編の著書に『「助けて」が言えない sosを出さない人に支援者は何ができるか』があります。現場の気鋭の専門家集団が、書いた本です。私も少しでも実務に生かそうと読んでいます。よろしければ、みなさんも一読してみてください。以上、本の紹介でした!

来談者中心療法におけるセラピストの3条件

みなさん、こんにちは臨床心理士の早田です。

本日は、前回の記事の続きを書いていこうと思います。

今日のテーマは「セラピストの3条件」について。

セラピストの3条件とは、来談者中心療法の創始者であるC,ロジャーズが掲げた概念で、カウンセリングがうまく行く際のセラピスト側の態度をまとめたものです。

具体的には、

①無条件の肯定的関心

 →セラピストはクライエントの話すことを含めた態度全体に関心を抱き、示すこと。

②共感的理解

 →上記を行った上で、話や態度を否定せず理解しようと努めること。

③純粋性

 →セラピスト自身が、カウンセリング中に自分を見失わずに自身を確立していること。

 かなり噛み砕いて書きましたが、このような感じです。

 次回は、この3条件の中でどれが一番大切か。

 についてお話ししていきたいと思います。

悩む故に、ここあり!

soraです。

デカルトが『我思う故に我あり』と言って数世紀が経ちました。自分を見つめていれば、なんとかなるとは、いかず、誰にとっても生きやすい世の中ではなくなりました。取り越し苦労であっても、悩まずにいられない。悩んだ先に一筋の光を見いだそうと、懸命に、もがいて生きています。また、悩むことそのものに、自分という価値をなんとか見いだしたい、そんな風にも、思っているのです。これだけ多くの国民が悩んでいるのです。我が国だけではありません。世界のどこに目をやっても、事情は異なっても、根底に悩みがあるのは間違いなさそうです。

人は一人では生きていけない。わたしもそう思います。だからこそ、私たちはこれをお読みになっている方に向けて発信します。

私たちは共に悩む用意があります。向き合う覚悟があります。その悩みをどうか聞かせてほしいと思います。

来談者中心療法とは?

みなさん、こんにちは臨床心理士の早田です。

今日は心理療法について書いていきたいと思います。

今日のテーマは「来談者中心療法」について。

来談者中心療法と聞くと、なんだか難しいなと思われる方が多いかなと思いますが、一般的なカウンセリングではこの技法を用いることが多いとおもいます。

カウンセリングに限らず、日常生活における人間関係でも使われる「傾聴」という言葉も、もともとはこの心理療法の技法です。

さて、来談者中心療法はどのように進めていくものなのでしょうか?

具体的には、セラピスト(話を聞く人)がクライエント(話をする人)の話を、あくまでその人のように話を聴いていきます。そこでのセラピストの受容的で共感的な態度や、クライエントから出てくる気づきが治療的な効果を生むとされています。

次回は、来談者中心療法の創始者であるロジャーズがあげたセラピストの3条件について書いていこうと思います。

自分だけは自分を見捨てない!

精神保健福祉士のsoraです。

ときどき自信がないという人に出会います。私も、自信満々ではありません。むしろ不安の方が多い。でも、まったく自信がないわけでもありません。人はありのままで、認められる、わかってくれる人がいると私は思っています。でも、その前に、まず失敗してしまう自分、嫌いな自分、自分自身で見つめて、ありのままを受けていれあげましょう。ダメな自分も赦してあげてください。それで、良いと思うんです。人と比べても、良いことなんてありません。みんな器用に生きているように見えて、案外そうでもないもんです。今の社会はありのままを出しにくい側面があります。でも、少なくとも自分だけは、ありのままの自分を認めてあげてほしいとおもいます。それが、自己肯定感につながります。

社会不安障害 それぞれの仕組み

みなさん、こんにちは。
東京福祉大学4年の間野かなです。

私は、ピアサポーターとして関わっていきたいと思っているので、社会不安障害の当事者としての情報発信できたらと思います。

社会不安障害だと、私の場合は、
 「目を見て話せない」
 「他者と話す時に動悸や滝のような汗が出る」
 「他者と話す時は常に緊張している」
といった症状が出ていました。

被虐待経験やその後のいじめがあったため、
 他者を信用できない、攻撃されるかもしれない → 生命の危機 → 身体反応
という状態だったと思います。

カウンセリングを続けていたことで、不安を言語化し、気づきを得たこともよかったと思いますが、 一番は、
「他者と話をしても生命の危機に陥ることはない」
という自己暗示が一番効いた気がします。

今より病状がよくなりたいという気持ちを持ちつつ(持てないときももちろんあります)、
日々の中で自分への気づきを得ていくことがいいのかなと、個人的に思います。

私のストレスコーピング

みなさん、こんにちは臨床心理士の早田です。

今日は他の方も書かれていた「ストレスコーピング」について触発されたので、私も書いていこうかなと思っています。

私は普段、精神科クリニックに勤務して、カウンセリングや心理検査などを担当しています。主に頭を使うことが多いので、休みの日や余暇時間には積極的に体を動かして、頭と体のバランスをとるようにしています。

特に最近ハマっているのは、筋力トレーニング、いわゆる筋トレです。もともとかなり線の細かった私ですが、3年ほど前から筋トレを続け、今ではベンチプレスで100kgを上げられるようになりました。

トレーニングには、メリットが多く、下に羅列してみました。

・免疫力がつく → 風邪になりにくくなりました。

・沸点が下がった? → 普段の生活でイラっとしても、筋トレにぶつけようと思えるようになりました。

・肩こりが軽減した → 定期的に運動することで血流が良くなったようです。ちなみに、はじめてぎっくり腰も経験しました。

みなさんは、自分なりのストレスコーピングを持っていますか?仕事とバランスが取れるようなコーピングがオススメです。

睡眠

精神保健福祉士のsoraです。

大きな書店には、睡眠の重要性について論じられている本がたくさんあります。寝る間も惜しんで仕事をする現代人にとって、一つの関心事なのかもしれません。悩んでいる人もおおいのでしょう。今日は専門的な話ではありません。自分のことです。私は仕事が翌日にあるときは、だいたい最低でも6時間は寝たいのです。そして休みの日はゆっくりもう少し寝たい。ところがだいたい何時に寝ても、六時間ぐらいで一度目が覚めるのです。これは習慣によるものだと思います。人によって、睡眠時間には差があります。目安としては、日中に眠くならないのが良いとされています。ある専門機関の調査では7時間30分寝るのがよいと言われています。現代人は、夜寝なくても生活できる便利さを手に入れてしました。これは良くも悪くもです。部屋の灯りを消して、疲れているときにこそ、早めに寝るなどの工夫が必要かもしれません。それを自分でしなくてはなりません。

『えっ?貴方は何時に投稿しているかって?』

はい。いますぐ寝ます (反省)

ベルソムラの注意点

こんばんは。調剤薬局に勤務している薬剤師のKODAMAです。

今回は、ベルソムラの注意点に関するお話です。

ベルソムラには一緒に服用してはいけない薬(「併用禁忌」と言います)がいくつかあります。その中でも特に注意したいのが「クラリスロマイシン」という抗生物質(細菌感染を抑える薬)です。「クラリスロマイシン」を聞いたことがある、もしくは過去に飲んだことがある、という人も多くいらっしゃると思います。耳鼻科や呼吸器科、歯科領域などでよく使われる抗生物質です。また、ピロリ菌除菌でも使われています。数ある抗生物質の中でも、比較的出番が多い抗生物質と言えそうです。

ベルソムラとクラリスロマイシンを一緒に服用するとベルソムラの作用が著しく増強してしまうため、ベルソムラとクラリスロマイシンは併用禁忌の組み合わせとなっています。

飲み合わせの良くない薬が処方されてしまうことを防ぐため、医師や薬剤師に普段服用している薬の名前を伝えるようにすると良いかと思います。実際、私は今までに、「飲み合わせの良くない薬が処方されてしまったので、薬局から処方医に電話報告したところ処方内容が変更になった」というケースにたくさん遭遇してきました。

患者さんが、自分の服用している薬を医療関係者に伝えるツールとしてお薬手帳があります。今は、スマホのアプリでお薬管理ができますので、こういったものを活用することをオススメします。